分割払いを導入する小売店は、店頭でその場に与信を実行するため、金融機関と加盟店契約を結びます。従来、銀行側の担当者はこの仕組みをパワーポイントで説明していました。CACF は、説明を読ませるのではなく、顧客の体験そのものを加盟店候補にたどってもらいたいと考えていました。そこでパリの代理店 Backlight とともに、体験者が買い物客として家電量販店の中に立つ Gear VR アプリを制作しました。
体験者は店内に入り、ハブから商品カテゴリーを選び、エントリーモデルと上位モデルが並ぶ売り場の什器の前に立ちます。アルファチャンネル付きで合成された実写の販売員が2機種を説明し、その語りに合わせてスペックのパネルが表示されます。スライダーで支払期間を6か月、12か月、24か月から選ぶと、月々の支払額がリアルタイムで更新されます。続いて体験者は契約条件を読み、同意欄にチェックを入れ、販売員が本人確認書類をスキャンして申込フォームが項目ごとに自動で埋まっていく様子を見届け、署名します。
セットはステレオスコピックのフォトスフィアとして撮影し、視点間の移動はカットではなく短いカメラトラベリングとしてアニメーションさせることで、瞬間移動による方向感覚の喪失を避けています。クライアントのイベントに向けて、専用端末2台に3週間以内で納品しました。