画面が消える日 - Digital Explorers' Diary #39

Digital Explorers' Diary #39

Digital Explorers' Diary #39へようこそ。

インタラクティブ技術、AI、web3、センスメイキング、起業、心理学をめぐる、考えるきっかけになるトピックを厳選してお届けします。

今回の要点:

  • 将来、私たちはスクリーンを使わなくなるかもしれません。
  • ChatGPTのモバイルアプリ。
  • TikTokがARクリエイター向けの基金を設立。
  • MetaとMagic Leapが、知的財産と製造の提携について協議中。

スクリーンの終わり

この話題には以前も少し触れましたが、Appleのヘッドセット発売が近づいてきたので、これから何が来るのかをもう少し詳しくお伝えします。

そう、テレビ、スマートフォン、パソコンで私たちが今知っているかたちのスクリーンは、まもなく置き換わります。

考えてみてください。スクリーンは、このデジタル世界にアクセスするために必要なものです。確かに、大きく、薄く、精細になり、3D対応のものまで出てきました。しかし、あまり便利な媒体とは言えないのではないでしょうか。

まず、使うには見つめなければなりません。当たり前ですが、少しお付き合いください。あとで戻ってきます。アプリからアプリへ、絶えず切り替え続けることになります。壊れやすく、わりと簡単に割れます。画面が大きくなるほど値段は上がります。そして大きな画面は、持ち歩けるものではありません。携帯電話がポケットに収まっていた頃を覚えていますか。

では、こう想像してみてください。軽量なARグラスがあり、身のまわりの空間をいつでも自由に使える。仮想のウィンドウをどこにでも配置でき、自分に付いてくるようにも、机や壁に固定するようにもできる。周囲の状況を理解し、各アプリの置き場所を記憶している。

机に向かって座れば、カレンダーやメールなど必要なものを映した仮想ウィンドウが、すでに目の前に並んでいます。
ソファに腰を下ろせば、大きなシネマスクリーンが現れ、前回選んだ作品が映ります。
キッチンでは、先ほど選んだレシピが自動的に表示されます。

それが自分の使い方にどう溶け込むかは、想像にお任せします。

そしてそれは近づいています。Appleのヘッドセットにも同様の機能が備わると、私はかなり確信しています。Nrealのグラスは好調で、まもなくWindowsにも対応します。さらに今週、Sightfulという企業が、スクリーンのないコンピューターを発表しました。

これから来るものにわくわくしますか。ぜひコメントで聞かせてください。

追伸: キーボードとマウスについても、同じ趣旨の記事を書くべきかもしれません。

今週のニュース:

  1. OpenAIがChatGPTをiOSアプリとして公開しました。現時点では米国のみで、全機能に加えて音声入力にも対応しています。ほら言ったとおりでしょう。まあ後知恵ではありますが、この先何が起こり得るかについての私の予測は、こちらの記事でお読みいただけます。
    それにしても、なぜまず米国だけなのでしょう。規制を警戒しているのか、市場を試しているのか、それとも別の理由があるのでしょうか。
  2. MetaとMagic Leapが協議に入りました。知的財産のライセンス供与と製造面での協業についてです。
    これは共同開発のヘッドセットにはつながりません。むしろMagic LeapがMetaに光学系を供給し、Metaのヘッドセット生産を支援する形になりそうです。
    タイミングが重要です。Appleは来月にヘッドセットを投入予定で、他の大手はいずれもその成功を恐れています。だからこそ動き、手を組んで力を高める必要があるのです。勝負が始まりました。
  3. TikTokが、人気のARフィルターをつくったクリエイターに報いる基金を設立しました。クリエイターにとって素晴らしい知らせであり、MetaやSnapも自社プラットフォームで、単発の基金よりも長期的な仕組みとして同じことをしてほしいと願います。
    それはクリエイターがお金を得るもう一つの道を開き、この分野の創造性を高めるはずです。何しろ、断言しますが、ここは最も予算が乏しい領域なのですから。

ポッドキャストから

毎週、Guillaume BrincinSébastien Spasとともに、ポッドキャストLost In Immersionをお届けしています。今週はI/Oカンファレンス後に発表が相次いだGoogleを中心に取り上げました。

  1. 対応する場所であればどこでも、仮想のシーンを正確に重ねられる新技術Geospatialを掘り下げます。Googleストリートビューがある場所ならどこでも動作し、初期の検証では使いやすさも精度も有望に見えます。先週も述べたとおり、今後数か月で位置連動型のAR体験が数多く登場するはずです。
  2. バーチャルワールド、メタバース、ゲームの領域では、GoogleがGoogle Maps Tilesの提供開始も発表しました。平たく言えば、地図データをフォトリアルな3Dで表現する仕組みで、強力なゲームエンジンUnrealで利用できるようになりました。
    補足すると、Unrealの競合であるUnityにもGeopipeという類似のエンジンがありますが、写実性はかなり劣ります。
  3. 最後に、Googleがテレプレゼンス用のミラーの改良版を披露しました。ロックダウンのさなか、人と人を近づけたいという願いからコロナ禍に始まった取り組みで、改良を重ねていまは小型化しています。実際のユースケースと本物の映像をぜひ見てみたいところです。ネット上で見られるものの大半は、作り物に見えるからです。
    これもまた脇に置かれる一時的なプロジェクトなのか、それともGoogleは、リアルなアバターや次世代のGoogle Meetなど、将来ほかの用途に転用できるソフトウェアの土台を育てているのでしょうか。

毎週水曜UTC10時にTwitchで配信、アーカイブはYoutubeでご覧いただけます。

お問い合わせ
お仕事のご依頼やお見積もりのご相談はこちらからご連絡ください。

東京、Paris、Los Angelesを拠点に世界中のブランドのサポートをしています。

イベント会場へ出張し、機器の設営、保守も大得意です。

件名
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.