XRに到来するクラウドストリーミング - Tech Insiders News, 2023年2月

インタラクティブ技術、AI、web3、センスメイキング、起業、心理学について、「ノイズより信号」を重視して選んだリンク集です。
- XR向けのコンテンツ配信が動き出しています。GoogleがImmersive Stream for XRを公開し、Mawariは分散型のXRコンテンツ配信基盤をさらに開発するため、追加で650万ドル、累計2,000万ドルを調達しました。
発想は筋が通っています。端末の性能向上に頼るのではなく、コンテンツをクラウド側で描画して配信するという考え方です。YouTube、Netflix、Spotify、Googleドキュメントで起きた転換を思い浮かべてください。同じような地殻変動が、XRにも起こり得ます。
動画、音楽、文書ではストリーミングが見事に機能するのに、XRではなぜこれほど難しいのでしょうか。数ある課題のうち二つを挙げます。
まず、私が観ている映画はあなたが観ているものと同じですが、XRやゲームでは視点が一人ひとり異なるため、サーバーは利用者ごとに一つずつ描画しなければなりません。
さらに映像酔いを避けるには、仮想の映像を非常に高い頻度(90Hz超)で、しかも仮想と現実のあいだに感じ取れる遅延なく描画する必要があります。これは相当な難題で、利用者が現実を直接目にしているMRではとくにそうです。現状では、端末側で描画していてもなおこれらの問題は残っています。 - AIの分野では、Microsoftが検索エンジンBing向けのGPTの実装を公開しました。私はアクセス権を得て数日試したので、感想をお伝えします。
ChatGPTと同様、一般的な質問にはかなりよく答えます。レシピを探す、ある概念の詳細を尋ねる。検索は速く、リンクもいくつか示されるので、サイトを開いて回答を補えます。
Microsoftさん、仕事の邪魔をしないでください。とはいえ、なかなか良い冗談でした。
一方、コードを書いていて意味の分からないエラーが出たとき、私はそれをGoogleに貼り付けるだけで、たいてい最初の数件のリンクに答えがあります。しかしエラー文は自然言語ではないため、新しいBingはそれを理解できず、「こういうエラーが出ています、助けてもらえますか」と言い換える必要がありました。これは打ち込む時間の無駄です。
誤字はご容赦ください。
結論として、上のような小さな不便はあるものの、大方の見方に同意します。これは検索の未来であり、ほかの巨人たちもすぐ後ろにいます。以下をご覧ください。
ちなみに当然ながら、Edgeブラウザの導入とMicrosoftアカウントが必要でした。 - 予想どおりGoogleも動き、ChatGPTに似た対話型AI「Bard」を発表しました。
発表動画の中でBardはジェイムズ・ウェッブ望遠鏡について事実誤認をしてしまい、世間は大騒ぎ。Alphabet/Google株は一日で7.7%下落しました。もう一度言います。こうした対話モデルからの回答を100%信用してはいけません。責められるべきは回答を確認する手間を惜しんだGoogle側であって、技術そのものではありません。
しかも「確認する」ボタンまで用意されているのです。
さて、これでMicrosoftが一歩先を行き、今回は「勝てる」と思うかもしれません。私の見方はこうです。数百万人の利用者が、GmailとGoogleドライブに何年分ものメールと文書を蓄えています。もしBardが自分のメールと文書すべてを「検索」できるようにしたら、と想像してみてください。私にとって、AIの本質はまさにそこ、個人に合わせることにあります。この着想があまりに面白いので、予測市場まで立ててしまいました。
そして本日の画像、Midjourneyによる「ニャータバース」です。ええ、我慢できませんでした。あまりに良い思いつきだったので。