人員削減とGoogleのAIをめぐる焦り - Tech Insiders News, 2023年1月

インタラクティブ技術、AI、web3、センスメイキング、起業、心理学について、「ノイズより信号」を重視して選んだリンク集です。
本日の画像はMidjourneyによる生成。プロンプトは「安全基準の甘いAIを世に出してしまい、パニックに陥る技術者たち」(下記のリンクから着想を得ました)。画像の全体は記事の末尾に掲載しています。
今回の要点:
- 大規模な人員削減と、社会の利益ではなく利潤を最適化する企業。
- より良い世界についての、私なりの楽観的な展望。
- そしてロボットにまつわる、ちょっとした楽しみ。
さて、少々乱暴な言葉を使ってもよいでしょうか。表紙に罵り言葉が載った本が数百万部売れるのですから、構いませんよね。ちなみに、あれは名著です。
はっきり言って、状況は良くありません。この一週間は、多極的な罠が現実に働く見事な実例でした。「他社がやるなら、我々もやらざるを得ない。人類にとって災いであろうと、稼ぎ続けるために」。
- まずMicrosoftがMRTK(Mixed Reality Tool Kit)とHoloLensのチームを人員削減し、AltspaceVRを閉鎖しました。
MRTKは、MRプロジェクトの開発を助けるオープンソースの枠組みです。
AltspaceVRは同社のメタバース、仮想世界でした。
HoloLens 3はおそらく実現しないでしょう。HoloLensは限界を押し広げてきた存在だけに、MRの普及を遅らせることになりそうです。
原因は、議会が4億ドルのHoloLens軍事プログラムを止めたことでしょうか。
それとも人工知能へ軸足を移すためでしょうか。MicrosoftはGPTやDALL-Eを手がけるOpenAIへの100億ドルの出資を検討しており、OpenAIのAPIをすべて自社クラウドに統合する予定です。 - そして、OpenAIのChatGPTが大成功を収めたことへの競争の恐れから、Googleもまた創業者を呼び戻して助言を求めるなどAIに注力し、さらに悪いことに、AIの安全性に取り組む社員に対して承認を早めるよう圧力をかけているといいます。
しかも同じ時期に、Googleの子会社であるDeepMindのCEOはAIをめぐる慎重さを訴えているのです。
このツイート以上にうまくまとめる自信はありません。Eliezer Yudkowskyは「AIは20年ほどで人類を滅ぼす」という存亡リスク論の主唱者です。 - 同じような「素敵な」ニュースをもう少し。
研究者がWi-Fiだけで人体の位置を追跡する方法を見つけました。結構なことです。セキュリティとプライバシーの問題が山ほど思い浮かびます。
Boston Dynamicsのロボットの動きは、まだご覧になっていなければ見事なものです。軍用版と介護版を想像してみてください。どちらが先に世に出るでしょうか。
みなさん、段ボール箱をご用意ください。米海兵隊が、人間を検知するよう訓練されたDARPAのロボットを段ボール箱で出し抜きました。
さて、愚痴はこのくらいに。では、どうあるべきだったのでしょうか。協働。相互運用性。集合知。利他。思いやり。Spencer Greenbergの言葉で締めくくります。
社会が、これら巨大な機械(企業)を賢く効果的な手立てで制約し、私たちの大半の利益を損なう形ではなく、社会の利益に資する形で利潤を最大化させることが重要である。
これは実に大切なことです。利潤ではなく、集団としての幸福を最適化する世界像です。
それを念頭に置いて、日々の体験を彩っていきましょう。世界の見方をまるごと変えるということです。技術と情動的知性を一つの新しい枠組みへ束ねること。それを私は体験的知性と呼び、今後この場で大いに掘り下げていくつもりです。続きはまた。
そして本日の画像、Midjourneyによる「安全基準の甘いAIを世に出してしまい、パニックに陥る技術者たち」です。
キャプション: 「しまったボブ、やらかした。脚を付けて設計してくれればよかったのに。世界を立て直すのは骨が折れそうだ。まったく時間の無駄だよ。今の冗談、なかなか脚光を浴びそうだね。……黙れ、ボブ」