OpenAIのプラグインがChatGPTを変える - Tech Insiders News, 2023年3月

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AI/ARアプリの明るい未来
ChatGPTを手がけるOpenAIの歩みは止まりません。今週、同社は新しい枠組みプラグインを発表しました。退屈な話でしょうか。いいえ、これは2週間前のGPT-4の公開よりさらに大きな革命です。現在のChatGPTは「いま」が見えません。2021年9月までの情報で学習しているからです。
プラグインはそれを変えます。ほかのサービスのAPIにアクセスできるようにすることで、ChatGPTに目と手を与えるのです。(APIとは、サービスを開発者に開放し、コードから利用できるようにする仕組みのことです。)
使い道を想像してみてください。
UberEatsのChatGPTプラグインがあれば、こう言えます。「45分以内に届く二人分の食事を探して。辛いものが好きで、一人はピーナッツアレルギーです。」ChatGPTがいくつかの候補を返し、食事が決まります。
カレンダーのプラグインはどうでしょう。「来週の午前中のどこかで誰それとの打ち合わせを入れて。作業もできるよう、うるさすぎないカフェを選んで。」ここでも候補から選ぶだけで完了です。
外出から帰ってきたら、写真のプラグインを。「今日の旅行の写真から子どもが写っているものを選んで、祖母に送って。」
旅行の予約。CRMとつないだ人脈管理。銀行。取引。ニュース。何でも構いません。あらゆる分野に、それぞれのプラグインが生まれます。
ただ、「プラグイン」という名前が好きではありません。
「アプリ」と呼びましょう。
そのほうが、これらのプラグインを捉えるうえでしっくりきませんか。いま使っているアプリはコードの上に築かれていますが、これからのものはAIの上に築かれます。しかもスマートフォンの12枚の画面を探し回る必要さえありません。ChatGPTが、あなたの依頼に応じて自動的に選んでくれます。これは、AmazonのAlexaやGoogle Homeが実現できなかった万能アシスタントの前夜です。インストールする「本当の」アプリはChatGPTだけになり、あとは好みのプラグイン、いやアプリを選んでやりとりする。そんな時代に備えてください。
そしてこれは、もう一つの考え方への見事な橋渡しになります。ARアプリです。ARグラスやヘッドセットが身近になるにつれ、あなたは「物」にアプリをインストールできるようになります。
想像してみてください。新しい家のブラインドが電動だとします。あなたはデジタルアシスタントに、それを操作するアプリを求めます。ARグラス越しにブラインドを見れば、メーカーを判別し、そのサイトで操作アプリを探し、ダウンロードしてインストールする。そしてもう、グラスから操作できるようになるのです。
どんなアプリをつくってほしいですか。
いつ手をかけるべきかが正確に分かる、植物のためのARアプリでしょうか。オーブンや車のためのものでしょうか。
6月に発表されると言われているAppleの新しいヘッドセットが持ち込むのは、これなのでしょうか。同社の事業の大きな部分がアプリに支えられていることを考えれば、筋は通っています。
その裏側
この記事を出すにあたって、注意を一つ添えないわけにはいきません。技術は価値中立ではありません。いまAIをめぐって大変な熱狂が起きており、議論の大半はその目を見張る能力についてのものです。
社会への影響、その限界、そしてどう規制するかについての議論は足りていません。大きな転換が来ます。働き方も暮らし方も変わっていきます。個人、企業、政府のあいだの力の均衡も動きます。私たちの備えは整っていません。AIの指数関数的な伸びに、十分な速さで適応できないのです。
もう一度言います。速度を落とす必要があります。話をする相手のなかで、自分の将来に不安を抱き始めている人の数が、憂慮すべき水準にあると感じています。
不健全な競争に屈しないようにしましょう。まず一人ひとりの人間と、社会の健やかさに目を向けるべきです。
そのほかのニュース
SnapchatがARES(AR Enterprise Services)で法人向けの提供を広げています。
- Eコマースに重点を置いた企業向けのツール群で、サイズ合わせ、ARでの試着(衣類、アイウェア、靴)、3Dビューアを備えます。
- 巧みな一手であり、おそらくは広告収益の落ち込みを補う狙いでしょう。
- なお、これらのサービスはSnapchatアプリ経由ではなく、ブランド自身のサイトやアプリ、あるいは店頭で直接提供される点にも注目です。
先週はNvidiaの年次カンファレンスが開かれ、多くのことが語られましたが、私の目を引いたのは「産業メタバース」を広げるためのMicrosoftとの提携拡大でした。
- そもそも産業メタバースとは何でしょうか。平たく言えば、デジタル変革の次の段階です。現在の段階は全員をクラウドへ移すこと。次の段階は、現実世界と同期した仮想のリアルタイム世界へ全員を招き入れることです。
ポッドキャストから
Guillaume BrincinとSébastien Spasとともに、ポッドキャストLost In Immersionをお届けしています。今週の内容は次のとおりです。
- 「メタバース」への入口としてのヘッドセットとブラウザの割合について議論し、ヘッドセットは没入感で勝り、ブラウザは摩擦の少なさで勝るという点で一致しました。詳しくはこちら。
- 建設現場やBIM、産業におけるARの用途に、技術は追いついているでしょうか。まだです。この領域の未来はどう見えるか。非常に有望で、効率と安全性を高めてくれます。
- GoogleがGoogle Glassの販売を終了しました。時計を巻き戻し、ARグラスの盛衰を振り返ります。多くのメーカーが端末を発表した2015年から2016年の熱狂と喧噪を思い出しながら。そのうちいくつかは今も存在感を保っており、HoloLensやMagic Leapが挙げられます。こうした技術の発売と成功において、時期の見極めと利用者の期待に応えることがいかに重要か、意見が一致しました。