FTXの破綻 - Tech Insiders News, 2022年11月

Tech Insiders News - November 15th, 2022

インタラクティブ技術、AI、web3、センスメイキング、起業、心理学について、「ノイズより信号」を重視して選んだリンク集です。

本日の画像はMidjourneyによる生成。プロンプトは「VRヘッドセット越しに見た、豊かに花開く未来」(下記のリンクから着想を得ました)。画像の全体は記事の末尾に掲載しています。

  1. いま動いていること: 大手暗号資産取引所のFTXが崩れ落ち、破産を申請しました
    要点: FTXは長期間にわたり、利用者の預かり資産を投機に回していたようです。別の取引所Binanceが買収に動いたものの、資産査定を経て撤退。これを受けて利用者が一斉に資金の引き出しを試み、FTXは破産に至りました。なぜ重要か: 暗号資産はもともと規制当局や一般の人々に真面目に受け止められにくい状況でしたが、それがさらに悪化しました。
    私見: 報道ではあまり触れられていないかもしれませんが、FTXはFTX Future Fundを通じて、効果的利他主義の主要な資金源の一つでした。差し迫った幅広い課題に対して、最大限の善をなそうとする運動です。この破産は、被害を受けた利用者にとってはもちろん、資金供給の機会と、「稼いで与える」という手法の信頼性にも壊滅的な影響を及ぼします。それはFTXのCEOサム・バンクマン=フリードが公に掲げていた目標であり、彼はいま、要するに利他主義を美徳の誇示に使っていたと非難されています。
    あの花開く未来は、少し遠のいてしまいました。
  2. 関連して、ご存じでしたか: クロアチアとセルビアのあいだにある小さな係争地が自由な国家を名乗り、リベルランドと自称しています。彼らはメタバース上にリベルランドの仮想版をつくる計画で、例によって暗号資産の流行語をまぶしています。
    私は台湾で行われた例(こちら)のような並行社会の実験が大好きなのですが、これはどう控えめに言っても表層的に見えます。
  3. Gimbal Cubeでは、関与を高める巧みで小さな工夫が好きなのですが、次に試したい端末がHolokitです。
    iPhoneのトラッキング機能を活かすことで、より手の届く*MR体験を実現します。(*とはいえiPhone Proが必要なので……)
    第三者が他の人の見ているものを見られる「観戦ビュー」は、関与を高めるうえで確かな強みです。
  4. 最後に、Metaに売却される前のOculusヘッドセットの生みの親であるパーマー・ラッキーが、ゲーム内で死ぬと利用者を殺すVRヘッドセットをつくりました。
    本人はこれを「芸術作品」だと述べ、VRにおける究極のリアリティは、これほど極端な賭け金があってこそ生まれると主張しています。
    ただし彼はこうも言っています。「最終的な作動は、終了の条件が本当に満たされているかを容易に判断できる、高度な知性を持つエージェントに委ねるべきだ。」……なるほど。AIのリスクがますます真剣に受け止められている理由が、よく分かりました。

そして本日の画像、Midjourneyによる「VRヘッドセット越しに見た、豊かに花開く未来」です。

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