XRの十戒 その5 - ソーシャルシェアを忘れない

5️⃣「XRの十戒」シリーズの続きです。第5の戒めは、とくにVRで最も見落とされがちなもの。体験はヘッドセットの外でも生き続けなければなりません。
ソーシャルシェアは、あらゆる体験型キャンペーンに欠かせない要素です。2025年の今はこれまで以上に、共有される素材を後回しにしてはいけません。キャンペーンの中核に据えるべきものです。これはあなたの配信戦略であり、最初から設計し、動機づけを組み込む必要があります。
忘れないでください。話題が生まれるのはInstagramやTikTokといった場です。AR体験の多くはスマートフォンを前提としているため、写真や動画を撮ってそのまま共有するのが簡単です。ARが体験の中核にあるSnapchatは、その完璧な例と言えます。
一方、VRやMRの体験では、共有機能が組み込まれていることは非常にまれです。理由はいくつもあります。
- イベントの現場では、XRヘッドセットは自分の端末ではありません。
- VR体験は文字どおり「バーチャル」であり、私たちはたいてい、できればセルフィーを含む、自分だけの素材を共有したいと考えます。
- SNSのアプリは、XR端末には通常インストールされていません。
VRの共有しやすさを高めるアイデアをいくつか挙げます。
- LBE(ロケーションベースエンターテインメント)の体験では、最後に実際の集合写真を撮り、QRコードで全員に写真を渡しましょう。
- バーチャルな一枚を活用しましょう。ゲームなら見どころの短い映像を記録し、バーチャル見学なら象徴的な場所でユーザーのアバターを撮影する、といった具合です。
- 360°バーチャルツアーのような個人向け体験では、終わったタイミングでQRコードを読み取ってもらい、同様の内容や追加要素を収めたデジタルパスポートやデジタルのお土産を提供しましょう。
- 最後に、これはすべてに当てはまりますが、ちょっとしたコンテストやロイヤルティポイント、抽選などで、共有への動機づけをつくりましょう。
そしてインフルエンサーも忘れずに。厳密にはユーザーによる共有ではありませんが、インフルエンサーは体験の認知を広げる優れた手段になり得ます。良い例が、日本のインフルエンサーQuizKnockが大阪のバーチャル万博体験を紹介したこの動画です。動画は万博のトップページで取り上げられ、インフルエンサーのスタジオを再現した特別なバーチャルルームまで用意されました。https://youtu.be/ckHjv2rJI1c?list=TLGGef3vBj2wnUsxMTA1MjAyNQ
逆の視点: VRChatやRobloxのような「メタバース」を土台にした体験なら、そもそも共有機能は不要な場合もあります。これらはすでにソーシャルな体験であり、ほかのプレイヤーとの関わりを通じてしか成立しないからです。
いまXR体験を設計中ですか。ソーシャルシェアが初日から組み込まれていないなら、ぜひお話ししましょう。😉

